複数 AWS アカウントの通知を顧客ごとに管理する

MSP や開発会社が複数の顧客の AWS アカウントを預かると、通知メールは「どの顧客の話か」が分からない状態で 1 か所に溜まります。Sabaki は、顧客ごとの転送先アドレスと本文のアカウント ID の照合で通知を顧客別に仕分け、受信箱・配信先・対応の記録を顧客単位で持てるようにします。

最終更新: 2026-09-22

複数アカウントで何が起きるか

AWS の通知は、件名や本文に 12 桁のアカウント ID が書かれているだけで、顧客名はどこにもありません。5 社 15 アカウントを預かっていれば、同じ「メンテナンスのお知らせ」が 15 通届き、どれが誰の本番で、どれが検証環境かを台帳と突き合わせることになります。

対応の記録も担当者のメールボックスに閉じるので、「B 社のあの通知、誰か対応した?」がチームで共有されず、担当者の異動や退職でそのまま消えます。

グループとアカウント ID の照合

Sabaki では、まず顧客をグループとして作り、その顧客の AWS アカウント ID を登録します。グループごとに転送先アドレスが発行されるので、顧客別のメールボックスがあればそこから転送するだけで仕分けが済みます。

1 つのメールボックスに複数の顧客の通知が届いている場合でも、本文から抽出したアカウント ID を登録済みのアカウントと照合して、正しい顧客に振り分けます。初めて見るアカウント ID は「未確認 AWS アカウント」として受信箱の上部に出て、「紐付ける」を押して顧客に結び付ければ次回から自動で識別されます。

受信箱・配信先・台帳を顧客単位で

受信箱は顧客で絞り込め、スター・アーカイブ・ごみ箱・検索・一括操作はワークスペースのメンバー全員で共有されます。対応台帳には、誰がいつ「対応済み」「対応不要」と判断したかが理由付きで残ります。Slack やメールの配信先も顧客ごとに分けられるので、A 社の通知は A 社のチャンネルにだけ届きます。

例: 届くメールと、Sabaki の表示

件名・本文は実際の通知を模した例です。アカウント ID や日付は架空のものです。

届くメール(英語)
From
Amazon Web Services <no-reply-aws@amazon.com>
Subject
Your Amazon EC2 Reserved Instances are expiring soon [AWS Account: 987654321098]

Dear Amazon EC2 Customer,

This is a reminder that 2 of your Amazon EC2 Reserved Instances in the ap-northeast-1 region (m5.large, Linux/UNIX) will expire on 2026-10-31. After expiration, the instances covered by these reservations will be charged at On-Demand rates.

To continue receiving the discounted rate, purchase new Reserved Instances or consider a Savings Plan before the expiration date.

Sabaki の表示(日本語)
要対応B 社(基幹システム)987654321098(B 社 本番)期日: 2026-10-31

B 社本番の EC2 リザーブドインスタンス 2 件(m5.large)が 10/31 に期限切れになり、以後はオンデマンド料金が適用されます。

期限を過ぎても稼働は続きますが、割引がなくなって月額が上がります。10/31 までに、対象のインスタンスをこのまま使い続けるかを B 社に確認し、続けるなら Reserved Instance の再購入か Savings Plans への切り替えを提案してください。使わなくなる予定なら何もしなくて構いません。

アカウント 987654321098 が未登録なら「未確認 AWS アカウント」として知らされ、B 社に紐付けた時点でこの通知も B 社の受信箱へ移ります。

AWS Organizations で管理している場合

通知の仕分けはアカウント ID 単位なので、Organizations の配下アカウントも 1 つずつ顧客に登録します。コストの見える化では、管理アカウント(支払いアカウント)を接続すると配下アカウントごとの支出合計が見え、配下アカウントのサービス別内訳は Pro プランで確認できます。

料金

グループと通知の顧客別の仕分けは全プランで使えます。AWS アカウントの接続は Free が 1 つ、Team 以上で無制限、チームでの共有は Team(3 名)・Business(10 名)・Pro(無制限)、顧客ごとの Slack・メール振り分けと顧客向けの共有ビューは Business 以上です。

AWS の通知を 1 通転送すれば、日本語の解説付きで返ってきます

Free プランは 1 アカウント・1 席でクレジットカード不要。AWS 側の設定変更もアクセスキーの登録も要りません。

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