ACM 証明書更新の通知を読む

AWS Certificate Manager(ACM)からの証明書のメールは、「更新できました」「更新には検証が必要です」「期限が近づいています」の 3 種類に大別できます。ほとんどは読むだけで済みますが、放置すると HTTPS が止まるものが同じ差出人から同じような件名で届くのが厄介なところです。

最終更新: 2026-09-22

ACM が送ってくるメールの種類

ACM が発行した証明書は、DNS 検証の CNAME レコードが残っていて証明書が AWS のリソースに紐付いていれば、期限前に自動で更新されます。このとき届くのが「Your certificate is renewed」のような更新完了のメールで、対応は不要です。

一方、CNAME レコードが消えていたり、メール検証の証明書だったり、証明書がどのリソースにも使われていなかったりすると自動更新ができず、「Action required」と付いた検証を求めるメールが届きます。これは期日までに検証を済ませないと期限切れになる、要対応の通知です。期限が近づいても更新できていない場合は、期限切れ予告のメールも届きます。

見分けるポイント

件名に「Action required」「requires validation」「expire」が含まれていれば対応が必要、「renewed」「has been issued」なら情報として読めば十分、というのが目安です。本文にはドメイン名と証明書の ARN(アカウント ID を含む)が書かれているので、どの顧客のどのサイトの話かはそこから分かります。

難しいのは、複数の顧客のドメインの証明書が同じ時期にまとめて更新され、同じ件名のメールが十数通並ぶときです。その中に 1 通だけ「Action required」が混ざっていると、見落としやすくなります。

Sabaki での扱い

Sabaki は本文の ARN からアカウント ID を抽出して顧客に紐付け、更新完了のメールは「情報」、検証を求めるメールは「要対応」として期日付きで表示します。同じ件名の通知が並んでも、日本語の要約が「対応は必要ありません」か「〜までに DNS レコードを追加してください」かで一目で区別できます。宣伝メールと違い、これらは Slack やメールにも配信されます。

例: 届くメールと、Sabaki の表示

件名・本文は実際の通知を模した例です。アカウント ID や日付は架空のものです。

届くメール(英語)
From
Amazon Web Services <no-reply@certificates.amazon.com>
Subject
Your certificate is renewed

Greetings from Amazon Web Services,

Your certificate for domain shop.example.co.jp (ARN: arn:aws:acm:ap-northeast-1:123456789012:certificate/1a2b3c4d-5e6f-7a8b-9c0d-1e2f3a4b5c6d) has been renewed and is ready for use. No action is required on your part.

This certificate is associated with 2 AWS resources.

Sabaki の表示(日本語)
情報A 社(EC サイト)123456789012(A 社 本番)

ACM 証明書(shop.example.co.jp)の更新が正常に完了しました。対応は必要ありません。

DNS 検証のレコードが有効だったため、ACM が期限前に証明書を自動更新しました。更新後の証明書は、紐付いている 2 つのリソース(ロードバランサーや CloudFront など)に自動で配布されます。サイトの HTTPS はそのまま継続します。

同じ ACM からの「Action required: Your certificate renewal requires validation」のようなメールは「要対応」となり、期限の日付と、追加すべき DNS レコードの説明が解説に入ります。

対応が必要になる典型的なケース

自動更新が失敗する原因は限られています。解説を読んで該当するものを確かめ、顧客側の作業が必要なら日本語の要約をそのまま連絡に使えます。

  • DNS 検証の CNAME レコードが、ドメイン移管やゾーンの作り直しで消えている
  • メール検証の証明書で、admin@ や webmaster@ 宛の承認メールに誰も答えていない
  • 証明書がどの AWS リソースにも紐付いておらず、更新の対象外になっている(不要なら削除して構いません)

たくさんの証明書を回すコツ

更新完了の通知は、受信箱で件名を検索して全選択し、まとめてアーカイブできます。対応が必要な 1 通だけを残して台帳で追う、という運用が短時間で回ります。

AWS の通知を 1 通転送すれば、日本語の解説付きで返ってきます

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